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井上ひさし『日本語教室』(新潮文庫)


日本語教室 (新潮新書)日本語教室 (新潮新書)
(2011/03)
井上 ひさし

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 本書は井上ひさしが母校の上智大学で行った「日本語講座」をまとめたものある。講座は2001年10月から毎月1回ずつ、全4回にわたっておこなわれた。現在の日本語についての筆者の考え方が示されている一方で、9.11テロと、その報復としてのアフガニスタン戦争という当時の世相を色濃く残している。
 例えば第二回の講座では、テロ対策特別措置法の成立とアフガニスタンへの自衛隊派遣について井上氏の辛辣な批判が記されている。


今日(二〇〇一年十一月三十日)、アメリカの言う「戦争」に協力して自衛隊を派遣することになりましたね。ついに戦後このかた、軍事行動で一人も外国人を殺さず、同胞を死なせずという、立派な顔を持った日本が変わりましたね。自衛隊が出ていって、誰か一人撃ってしまえば、それから誰か一人撃たれてしまえば、五十五年間かかって築き上げた日本の、軍事行動で人は殺さない、殺されないという理念が壊れるわけですね。今日は日本が変わった日です。


 日本がアフガニスタンへの自衛隊派遣に踏み切った背景には、1990年の湾岸戦争におけるショックに対する反省もあるだろう。湾岸戦争において日本は、憲法九条に基づき、人的な派遣は行わず、周辺国への130億ドルに及ぶ多額の援助をした。それにもかかわらず、戦後、国際社会から感謝されなかったという問題である。憲法九条を理由に人的な派遣をしないで、経済的な支援という方法をとってきた日本にとってこれは大きな事件であった。湾岸戦争によって日本は、国際社会への支援のあり方を根本的に考えなければならなくなったといえる。そしてアフガニスタン戦争では、自衛隊を派遣するという方法に踏み切ったのである。もちろん、国際社会の危機に対して日本だけがなにも知らぬふりをしてやり過ごすことはできない。日本だけが何の代償も払わずに平和を享受するなという批判にさらされることにもなるだろう。
 しかし、これについても井上氏は、自国の国民を危機にさらすことなく、他国において行われている戦争の解決のために貢献していく手段があることを示している。第二次世界大戦におけるスペインやスイスの役割に言及することで、人的な派遣に頼らない国際平和への支援のあり方もあるという可能性を提示するのである。これは、経済的な支援が認められないなら人的支援に踏み切るしかないという政府の短絡的な判断に対する批判であろう。もっとも、それはある意味では理想的な対応であり、現実にはさまざまな壁があるに違いない。しかしながら、国際社会の危機に対して、平和的な解決のために考えうるあらゆる方法を模索していく姿勢は、言論のあるべき姿を示しているように思う。
 井上氏は、一貫して平和主義的な立場から世相を批判している。しかし、その批判が説得力を持つのは膨大な資料と向き合い、ひたむきに日本語について、戦後日本について考え続けてきたからであろう。例えば、アメリカについても、アメリカという国の素晴らしい面と、悪い面の双方から洞察されている。物事を多面的に見ていくことは当たり前のことであるようであるが、テロの直後の浮き足立った世相の中でこれほど客観的に発言をしていくことはなかなか難しいことなのではないだろうか。
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極秘です

Nyv31vW0
twitterオフ会で仕入れたこの極秘情報・・・
こんな所で書いちゃってもいいのかな?
http://6MB4Q80L.towitter.net/6MB4Q80L/

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